1.ハンター世界の文明について | 『飛行機飛んでるの見たことないけど、航空機事情どうなってんの?』 …'10.09/03up | |
---|---|---|
2.ノストラード家について | 『なぜクラピカは未だにノストラード家に仕えているのか?』 …'10.09/03up | |
3.クラピカの服について | 『鎖でクロロと繋がったまま、ホテルの受付の変装をどうやって解いたのか?』 …'10.09/10up | 『クラピカが普段着ている服は、本当にクルタの民族衣装なのか?』 …'10.09/24up |
4.アベンガネの除念能力について | 『念に憑かれた人を除念した際、念獣が懐くのは・・・?』 …'11.03/22up | |
5.作中の時間経過・時系列問題について | 『キメラアント編の王宮突入日って、だいたい何年何月頃?』 …'11.05/07up | 『ゾルディック家を出る時はまだ“念”の存在を知らなかったキルアが、何故キメラアント編ではゼノじいちゃんの“龍星群(ドラゴンダイヴ)”を知っていたのか?』 …'11.05/15up |
(注:【'11.05/07時点で原作において明らかにされている事】を元に、考えられうる最短の年月日で計算しています。
キメラアント編スタートから、【+1か月くらいまで】の誤差が生じると思いますが、ご了承ください)
●作中の一番最新で、年月日が判明しているのは2000年1月15日
ゴン達がG・Iプレイ中、キルアはハンター試験を受験するため、一度G・Iの外に出た。この日の年月日が、15巻のある1コマに1999年12月29日と描かれていた。
そしてキルアが戻ってきて、指定ポケットカード収集を開始。ギャンブルの街ドリアスに向う途中、キルアの発言で「明日って15日じゃなかったっけ」とあった。年始最初のアントキバの月例大会が2000年1月15日。この時、ゴン達は3種目の指定ポケットカード『聖騎士の首飾り』を入手した。
●「たった1か月でもう半分集まったよ!!」byゴン
聖騎士の首飾りを手に入れたすぐ後、ゴン達はカヅスール達からカードのトレードを持ち掛けられた。トレード直後のゴンの発言から、このトレードによって入手した指定ポケットカードが7種類目であること、また、指定ポケットカードを集め始めてから3日目であることが判明した。
よって指定ポケットカード収集を開始した日は、1月13日あるいは14日であると考えられる。
その後、カヅスール達とカードのトレードをしたのと同じ回に、「たった1か月でもう半分集まったよ!!」とのゴンの発言がある。この時には2月上旬〜中旬になっていたと考えられる。
●15人でソウフラビへ
16巻になり、カヅスール達を含む15人で組むとき、ゴン達の指定ポケットカードは55種類になっていた。ゴン達のカード収集スピードからして、この頃もまだ2月中旬であると考えられる。
最初の15人で組んでから、レイザー達と一度目の対戦をして解散するまで1日も経っておらず、解散時にゴン達はゴレイヌと一緒に新たな15人のメンバーを探すことにした。そして数日も経たずにヒソカや、ツェズゲラ組と組むこととなった。
新たなメンバーでレイザー達に挑むため、1週間の特訓期間を設け、再びソウフラビを訪れたときには2月の下旬になっていたと考えられる。
●26日間の足止めとゲームクリア
レイザー達に勝利したその日のうちに、『一坪の海岸線』の入手をゲンスルー組に気付かれてしまう。ツェズゲラ組は、ゴン達が対ゲンスルー組作戦を立てるため、3週間のゲンスルー組足止めを約束し、実際3週間と5日の足止めに成功した。
一坪の海岸線の入手から26日後、ゴン達はゲンスルー組と対決して勝利し、指定ポケットカードをコンプリートした。その翌日、G・Iクリア報酬の“同行(アカンパニー)”でカイトと再会する事になる日は、春分の頃であったと思われる。
●キメラアント編スタート
18巻で、キメラアントの女王がNGL自治区に上陸したのと同じ頃に、ゴンはカイトと再会した。カイトはハンター仲間とともにカキン国で新種生物の発見調査の仕事をしており、あと1か月で3年間の契約が終了するところであった。
カイトと再会した翌日から、ゴン・キルアは残り7種類の新種探しに加わることにした。カイト達曰く、ゴン・キルアは驚異的なスピードで新種を発見したらしい。カイトのハンター仲間で、3年間で1019種発見したリン=コウシの最速記録を参考にすると、数日のうちに7種類を探し終えたと考えられる。
そして、ゴン達がカイト達と合流してから数日のうちの3月末にカキン国を出国し、空路でヨークシンシティーへと移動することとなる。
●サザンピース、そしてNGLへ
新種生物の発見調査が終わり、サザンピースに新種生物の身体の一部が持ち込まれた情報を、カキン国の役人から聞いたカイト達。早速サザンピースがあるヨークシンシティーへと向かうが、アイジエン大陸中央にあるカキン国とヨルビアン大陸西海岸にあるヨークシンシティーは地球一周分の5分の2程離れている。
ハンター世界での空の移動手段は主に飛行船であり、5巻ではハンター試験最終試験会場からゾルディック家のあるパドキア共和国ククルーマウンテンまで(地球一周分の20分の3程の距離)が3日かかっていることを参考にすると、カキン国からヨークシンシティーへ移動するのに1週間強ほど要していると考えられる。
また、ヨルビアン大陸西海岸にあるヨークシンシティーから、新種生物の身体の一部が打ち揚げられた西南の海岸へと、陸路で移動するのにも数日かかっていると考えられる。
西南海岸にて、打ち揚げられた新種生物の身体の一部がキメラアントのものであることが判明し、キメラアントの本体が打ち揚げられたのがNGL自治区であると踏んでNGL入りするまでは数日程であると思われる。
よって、4月上旬〜中旬にNGLに入国したと考えられる。
●キメラアント女王勢力の拡大
19巻で、先にNGL自治区に入国した他のハンターチームがキメラアントの活動地域に関する手紙を放った頃、すでにキメラアントの群れは大きく成長していた。
カイト達が手紙を受け取り乗っていた馬などを置き去りにしてキメラアントの巣を発見するまでに要した時間は、カイト達の活動状況やコルトの発言からみると、入国してから数日しか経っていないように思われる。
ゴンがカイトと再会した春分の頃にキメラアント女王がNGL自治区に上陸したことを考えると、その時から巣の発見までの間に、4週間弱の期間でここまでキメラアント女王の勢力を拡大させたようである。
●討伐隊第一陣
カイト達が手紙を受け取り、NGLでキメラアントによる未曾有のバイオハザードが想定されることがカイトのハンター仲間からハンター協会へと伝えられ、連絡が返ってきた3日後にキメラアント討伐隊第一陣の3人がNGLに到着した。4月中旬の頃である。
カイトを置いてキルア達がNGL出入国口に戻ったおり、NGLに到着したハンター協会会長から討伐隊参加のための条件として1か月後までに若手のハンターであるナックルとシュートを倒すことを提示される。
そして1か月後この2人に完敗して、翌日ゴンがほぼ強制的にパームと付き合うこととなり、その日のうちに振られることになった頃は、5月中旬と考えられる。
●王の誕生と東ゴルトー入り
キメラアントの王が誕生し、母である女王が瀕死となったため、キメラアントの親女王派は討伐隊に女王の救命を求めて降伏した。時を同じくして討伐隊参加がゴン達ではなくナックルとシュートに決まった日である。
女王の瀕死により、自由派のキメラアント達は各々全世界に離散した。その中には後に流星街に城塞を構えるザザン達のグループもあった。
王は活動拠点をNGL自治区から東ゴルトー共和国に移した。それにより、NGL行き討伐隊参加の条件には適わなかったゴン達も、東ゴルトー行き討伐隊参加にはなんら問題ないという抜け穴により、東ゴルトーでの討伐作戦に参加することとなった。
ナックルに負けた際、ゴンは30日間の念能力停止のペナルティーを受けることとなったので、ゴン達が東ゴルトー入りを果たした日の夜、そのペナルティーの期間が切れて念能力が戻ったときには6月中旬になっていたと考えられる。
●建国記念大会までの10日間
ゴン達が東ゴルトー入りを果たした日、メディアでは10日後の東ゴルトー共和国建国記念大会の話題が飛び交っていた。キメラアント王サイドが、建国記念大会の名目で国民を王宮敷地前の平原に集め、国中の人間の選別をするためであった。
討伐隊はこの日に照準を合わせ、王宮に突入する作戦となった。
よって、王宮突入日は2000年6月下旬である、と私は考えている。
ちなみに、22巻で、幻影旅団が建国記念大会の9日前に流星街を訪れ、ザザン達を討伐している。このときは6月の中旬である。
【完】
●王宮突入の時
王宮の中央階段前に突入したと同時に、王宮の上空からはゼノじいちゃんの龍星群が降り注いだ。キルアはこの時まで討伐隊の助っ人にゼノじいちゃんが来ることも知らず、突入直後王宮内にいたキルアは王宮外上空のゼノじいちゃんの姿を目にすることも無かったが、それでも祖父の技である事を確信していた。
これはキルアが念を知らなかった時期に、ゼノじいちゃんの龍星群が発動されているところに出くわし目には見えない技があることを知っていたとしても、王宮突入の時の天井からの攻撃がゼノじいちゃんの龍星群であると確信するに至るまでには難があると思われる。
よって、キルアが念を知ってから後、ゼノじいちゃんの龍星群を目撃し、そしてその技が“龍星群(ドラゴンダイヴ)”という名であることを教えられている必要がある。
●念を知る前、知った後
キルアがハンター試験不合格となり、ククルーマウンテンの実家に帰ったおり父親との話し合いで、キルアが家を出て旅をすることを承諾された。ここで実家で過ごした期間は3週間程度で、その間ゼノじいちゃんの会話することもあっただろうが、この頃はまだ念の存在も知らなければゼノじいちゃんの念能力技も知りえなかった。
そして父親公認の家出から半月程経った1999年3月10日に、念と出合い基礎の基礎を会得することになる。
そして、念を知ってからキメラアント編王宮突入の時まで、キルアがゼノじいちゃんに再会する描写は、互いにヨークシンシティーに滞在している時にさえ無かった。
●描写はなくとも実家には帰っている!?
ゴンと旅をすることになってからキルアはほぼ毎日ゴンと一緒に行動している。ゴンと別行動をしている期間があったのは、ヨークシンシティーで2週間金策のために競争していた時と、キルアがハンター試験のため半月ほどG・Iを離れた時である。ヨークシンシティーの時はともかく、ハンター試験受験の頃は実家に一度戻っていてもおかしくない状況がある。キルアの新しい武器、“アニキ特注の合金ヨーヨー”の受け取りである。
この武器が初めて使われた描写は、G・Iでのゲンスルー組との対決の時である。アニキ(どう考えても次兄ミルキの方)からヨーヨーはG・I内では受け取れないので、受け取ったのはG・Iをプレイする前、またはG・Iを一度離れたときである。
そしてG・Iを一度離れる前には、自分の能力について電気と応用技をどうするかについてしか言及していないが、戻ってきてから「結局これにした」と発言していることから、この時受け取ったと考えられる。
受け取ったといっても、実家には行かず、ヨーヨーだけ発送してもらった可能性はあるが、1つ50kgのものを2個も送り届けてもらうのは無理があるのと、武器という大事なものを直接手渡ししないというのも危険なので、キルアは実家に行ったと考えられる。
●2000年ハンター試験の前後
キルアが実家に行くチャンスは、ナビゲーターのキリコの所に行く前(1月7日の五日以上前である)と、試験が終わってからである。
G・Iを離れる直前まで、応用技について武器の使用を考えている素振りがなかったことと、ミルキに武器開発を依頼してからヨーヨーが完成するまでの時間を考えると、G・Iを離れていた期間の後半に取りに行った可能性が高い。
また、試験開始のその日のうちにハンター試験に合格したが、G・Iに戻ってきた日が1月13日頃と間が空いていることを考えると、この間に実家に寄ったと思われる。
●実家でのゼノじいちゃんとの再会
ミルキの所にヨーヨーを受け取りに行ったとき、キルアは仲の良いゼノじいちゃんの所まで足を延ばして顔を見せに行った、または実家の敷地内で偶然ゼノじいちゃんと出くわした、等といった再会の可能性がいくつか考えられる。
この時キルアはゼノじいちゃんの龍星群を知ったのであろうが、プロの暗殺者が例え孫といえども、わざわざ自分の念能力を教えるであろうか。能力が他人に知られることが命取りに繋がる事を知っているプロである。
ゼノじいちゃんが鍛錬のため龍星群を発動しているところをキルアは偶然に目撃し、キルアに見られためゼノじいちゃんは技の名前だけ教えた。といった所であろう。
そのため、キルアはキメラアント編でゼノじいちゃんの“龍星群(ドラゴンダイヴ)”を知っていたのである。
【完】